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ツルボは、シラーの仲間の日本自生種です


シラーは、育てやすい植物ですが、品種によって性質が少し違うため、
下記の何かが影響して花が咲かなかった可能性があります。


■シラー 花が咲かない

1.日当たりが悪い
夏の間は、地上部が枯れて休眠期に入るので、
日陰で管理していても問題ありません。

通常、日当たりを好みますが、品種によっては午前中だけの日当たりや、
木漏れ日程度しか当たらない場所などでも育つものがあります。

耐陰性のある品種であっても、
あまりに日当たりの悪い場所で育てていると、
花つきが悪くなり咲かないことがあります。

夏の間は日陰で管理し、秋〜初夏までは、
日当たりの良い場所〜半日陰で管理するようにしましょう。

2.冷害にあった
品種により、耐寒性が少ないものがあります。
その場合、あまり早くに植え付けて葉が伸びてしまうと、
寒さで葉や球根が傷むことがあります。

あるいは、土と一緒に球根が凍ってしまい、腐ってしまうこともあります。
まずは育てているシラーが、耐寒性が強いかどうかを確認しましょう。

寒冷地などで育てる場合は、
腐葉土やバークチップなどで霜よけをしておくと安心です。

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シラーベルビアナ、5〜6月に咲き始めます


3.乾燥しすぎた
シラーは乾燥に強い植物ですが、
あまりに乾燥してしまうと、根が傷むことがあります。

休眠期であれば、乾燥には強いですが、
生育期には極度な乾燥に注意します。

特に、鉢植えなどは土の量が制限されているため、
気温が上がって生育期に入る春以降は、土が乾燥しやすくなります。

土の表面が乾いていたら、
鉢底から水が出てくるまでたっぷりと水を与えましょう。

地植えの場合でも、春以降は土が乾いていると感じたら、
たっぷりと水やりをします。

4.過湿になった
極度な乾燥と同じように、過湿もよくありません。
過湿の状態が続くと、根が思うように伸びず、
花を咲かせられないことがあります。

鉢植えの場合は、気温が上がってきたとしても、
土の表面をチェックして、まだ湿気ているのであれば、
水やりは控えます。

5.肥料が少ない
あまり多肥にする必要はありませんが、
翌年も花を咲かせるためには、球根を肥らせる必要があります。

花後に残った葉で光合成をし、作った養分を球根に溜めていきますが、
それだけでは不十分なことがあります。

3月〜5月までは、1ヶ月に1回緩効性の化成肥料を少量ずつ与えるか、
1週間に1回規定通りに薄めた液体肥料を与えるようにしましょう。

■参考
・シラー カンパニュラータの育て方 栽培方法
・シラーベルビアナの育て方
・シラーの植え替えは?
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