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プランターでも栽培できるブロッコリーは甘くて美味です


■ブロッコリー 栽培データ

英名・学名 broccoli・brassica oleracea var. italica
形態 多年草
原産地 地中海沿岸
草丈/樹高 50cm〜60cm
収穫期 10月中旬〜2月
栽培難易度(1〜5) 3
耐寒性 強い
耐暑性 強い
特性・用途 耐寒性が強い



■ブロッコリー プランターでの育て方 

・栽培環境
日当たりと風通しのよい場所で育てます。
午前中いっぱい日当たりがよく、午後からは明るい日陰となる場所でも、
生育が遅くはなりますが育てることはできます。

ただし、あまり日当たりの悪い場所だと、
徒長してひょろひょろになってしまったり、

だんだんと株が弱り収穫しないままに終わることがあるので、
できるだけ日当たりの良い場所で管理しましょう。


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秋植え野菜の苗、右上がブロッコリー


・苗の選び方
ブロッコリーは、春と夏〜秋に苗が店頭に並びます。
どちらを育ててもよいですが、ブロッコリーの性質として、
発芽温度が少し高く、生育温度としては冷涼な気候を好むので、
夏〜秋に出る苗から育てる方が、初心者にはおすすめです。

ブロッコリーにも、早生・中生・晩生とあり、
それぞれ定植から収穫までの期間が違います。

初心者の方には、定植から収穫までの期間が短い、
早生タイプをおすすめします。

苗を購入する時は、いくつかのことに注意して良い苗を選びましょう。

◎苗選びのポイント
・葉の色がキレイな緑色で、変色していない
・アブラムシなどの虫がついていない
・徒長していない
・軽くゆすってもぐらぐらしない


病気や虫の心配がなく、しっかりと育苗された苗を選ぶことは、
その後上手に育てられるかどうかにかなり影響します。

弱々しい苗を育てても、途中で枯れてしまったりしてはいけません。
苗を選ぶ時は、しっかりとその苗の状態を確認して購入しましょう。
通販で購入する場合は、信頼の高い店を選びます。


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すずなりブロッコリー(写真)、スティックブロッコリーなど品種が多いです


・植え付け
春は3月〜4月、夏は8月〜9月までが植え付けの適期です。

プランターに植え付ける目安としては、標準プランターに2株です。
深さは通常のプランターと同じ深さでも良いですし、深めでも大丈夫です。

プランターは、大きく深いほうが株がよく育ち収穫が増します。
深型標準プランター以上、あるいはトロ箱で育てるのが、お勧めです。 


ただし、深いプランターを選んだ場合、土の量が多く、
水を与えた後になかなか湿気が抜けない状態となります。

ブロッコリーは過湿によって根腐れや病気になることがあるので、
大型プランターに植え付けた場合、表土がしっかり乾いてから水やりします。

プランターの底が隠れる程度に鉢底石を敷き、
その上から用土を容器の縁から2cm〜3cmほど下まで入れます。

使う用土は、市販の野菜用培養土で充分です。
苗をポットに入った状態のまま、
土の上に仮置きして、植え付ける位置を確認します。
植え穴を掘ったら、ポットから苗を優しく抜いて植え付けます。

植え付けが終わった後は、プランターの底から水が出てくるまで、
たっぷりと水を与えておきましょう。

・水やり
土の表面が乾いたら、プランターの底から水が出てくるまでたっぷりと与えます。
夏の植え付けの場合、植え付けた頃にはまだ暑い日もあり、
思いのほか土が乾燥することがあります。

毎日、土の状態を確認して、
乾いていたらたっぷりと与えるようにしましょう。

反対に、春の植え付けや夏の植え付け後、
しばらくしてからは、涼しい日が続きます。

気温が低いと、土が乾きにくくなりますので、
土の表面をチェックして、まだ湿っていると感じたら、
水やりは控えるようにしましょう。


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深型プランターで生長中のブロッコリー、腐葉土でマルチング


・肥料
植え付けてから2週間〜3週間ほど経ったら、1回目の追肥を行います。

株元に化成肥料をぱらぱらとまき、
まいたところの土と肥料が混ざるように軽く耕(中耕)します。

追肥の後、株元がぐらつかないように少し土寄せをしておきましょう。
その後は、3週間に1回くらいのペースで、化成肥料を同様に与えるようにします。

化成肥料の代わりに、液体肥料でも追肥が可能です。
こちらも植え付けてから2週間〜3週間ほど経ったら、1回目の追肥を行います。

規定通りに薄めた液体肥料を、水を与えるのと同じように与えます。
液体肥料を与える場合でも、化成肥料の時と同じく、株元に土寄せをしておきます。

その後は、1週間に1回のペースで、
規定通りに薄めた液体肥料を与えましょう。

ブロッコリーは意外と肥料食いで、
肥料切れを起こすと収穫できないことがあります。
追肥は忘れず、定期的に行うようにしましょう。

とはいえ、多肥の状態にしても病気の原因になることがあるので、
余計に与える必要はありません。

また、与える肥料は、窒素が多いと特に軟弱に育つことがあります。
窒素・リン酸・カリの配合が同等のものか、
リン酸が少し多めのものを与えるようにし、
窒素過多にならないように注意しましょう。


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販売されているブロッコリーとは、別物のおいしさです


・収穫
頂花蕾がだんだんと大きくなってきて、
10cm〜15cmほどになったらいよいよ収穫です。

なかなか大きくならないからといって、収穫を遅らせてしまうと、
花が咲いてしまうことがあります。

蕾にうっすらと花びらの色(黄色)が見える前に、収穫するようにします。

頂花蕾を収穫した後、少しすると脇芽が伸びてきて、
それが側花蕾になり、こちらも収穫できます。

頂花蕾に比べると、即花蕾は小さいですが、
脇芽の分だけ収穫できる上に、そのままのサイズで料理にも使えて便利です。

側花蕾は株がトウ立ちするまでは収穫が可能なので、
頂花蕾を収穫した後も、水を肥料を与えるのを忘れずに。


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脇芽もたくさん収穫できます


・手入れ
植え付けた後、根付いて株が育ってくると、
下の方の葉がだんだんと枯れてきます。

これは病気などではなく、不要になった葉が枯れているだけです。
枯れている葉をそのままにしておくと、蒸れて病気の原因になるので、
役目を終えた葉はこまめに取り除くようにしましょう。

頂花蕾を収穫した後、まだ下葉がたくさん残っているようであれば、
枯れていなくても取り除いてしまいましょう。

株元がすっきりして、風通しがよくなり、蒸れを防ぐことができます。

・支柱立て
ブロッコリーは軸がしっかりしているので、
背が伸びてきても勝手に倒れることはあまりありません。

ただし、強風がふくなどした場合には、
根ごと倒れてしまうことがあるので注意します。

時々強い風がふくことが分かっている場合などは、
あらかじめ支柱を立てて倒れないようにしておきましょう。


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憎きヨトウムシ


■病害虫

・ヨトウムシ、アオムシ、シンクイムシ、アブラムシ
ブロッコリーだけでなく、アブラナ科には切っても切れない害虫です。
ヨトウムシとアオムシは、葉などを食害してしまいます。

葉が食害されてしまうと、光合成がうまくできないなどで生育が遅れ、
その分収穫が遅れたり、最悪の場合は枯れてしまうこともあります。

シンクイムシは、葉のみの食害ではなく、
軸まで入り込んで食害するため、本体も見つけにくくやっかいです。

アブラムシは、茎や葉の付け根、葉の裏にくっついて汁を吸います。
1匹だけなら大したことありませんが、繁殖力が強く、
あっという間に増えてしまいます。

集団で吸汁されてしまうと、株も弱りますし、
病気の媒介することもあるので要注意です。

ヨトウムシ、アオムシ、シンクイムシは、
本体を見つけたらすぐに捕殺しましょう。


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ハンガーの針金と不織布で作った防虫ネット


専用の薬剤で防除することもできますが、
せっかくの家庭菜園ですから無農薬で育てたいですね。

アブラムシは、数がまだ少ないうちであれば、
粘着テープなどでくっつけて捕殺することができます。

苗の植え付けをした後、
すぐに防虫ネットをかけるなどするだけでも害虫対策になります。

防虫ネットは、薬剤を使いたくない、虫が苦手ということであれば、
最もおすすめできる対策方法です。


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放っておくと丸裸にされます


・過湿と連作
ブロッコリーは過湿に少し弱く、
過湿の状態が続くと根腐れを起こしたり、病気になります。

そのため、土は水はけの良いものを選び、水やり頻度には注意が必要です。
また、雨や水やりの際に泥はねをして、
葉の裏に泥がついたことにより、病気にかかることもあります。

水を与える際、泥はねしないように注意したり、
株元にマルチや腐葉土を敷くことで、泥はねを防ぐこともできます。

また、アブラナ科の野菜に共通するように、
ブロッコリーも連作による障害が起きやすい野菜です。

最低でも2年は、白菜やキャベツ、ブロッコリーなどを、
育てていない場所に植え付けるようにしましょう。

■参考
・ブロッコリーの蕾が小さい理由は?
・ブロッコリーの脇のつぼみ(花蕾)は収穫できる?
・すずなりブロッコリーの育て方と利用方法
・スティックブロッコリーとは?
・ブロッコリーの育て方|甘くおいしく多収穫!
・ブロッコリー 枯れる理由は?
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