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白南天は、11月から翌年2月ころに白い実をつけます、
庭植え、鉢植えの育て方をご紹介しましょう。




■白南天 栽培データ

英名・学名 nandina domestica var.leucocarpa
形態 常緑低木
原産地 日本、中国
草丈/樹高 100cm〜300cm
開花期 6月(実は11月〜2月が鑑賞期)
花色 白
栽培難易度(1〜5) 2
耐寒性 普通
耐暑性 普通
特性・用途 初心者向き、常緑性、生垣



■白南天の育て方

・栽培環境
白南天(シロナンテン)は、日向〜半日陰まで、広い範囲で栽培できます。

ただし、強い直射日光に弱く、特に西日には弱いので、
当たらない場所で育てるのが良いです。


また、白南天は、ある程度の耐陰性があり、
日当たりの悪い場所でも枯れることはあまりありません。

枯れることはありませんが、生育スピードが極端に遅くなったり、
花つき・実付きが悪くなることがあります。

・植え付け
2月〜4月までが、植え付けの適期です。 

◎地植え
地植えの場合は、植え付ける2週間ほど前までに、
植え付ける場所をよく耕しておきます。 


白南天は、水はけと水もちの良い、肥沃な土を好みますので、
耕した部分の土の3割〜4割程度の腐葉土をよく混ぜておきます。

あまりにも水はけが悪いようでしたら、
赤玉土や鹿沼土などを混ぜて調整しておきましょう。
また、元肥として少量の緩効性化成肥料を混ぜておくと良いです。

◎鉢植え
鉢植えの場合は、購入した苗の根鉢よりも、
二回りほど大きい鉢を用意します。


鉢の底が隠れる程度に、鉢底石を敷き、
その上に培養土を入れて苗を植え付けます。

用土は、市販の元肥入りの培養土で充分です。
自分で土を配合する場合は、小粒の赤玉土7に腐葉土3と、
少量の緩効性化成肥料を混ぜたものが向いています。

植え付けた後は、水をたっぷりと与えておきましょう。


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赤南天は紅葉しますが、白南天は常緑です


・水やり
◎地植え
地植えの場合は、降雨だけで過ごせることが多いです。

夏場など乾燥しやすい時期に、雨が長期間降らないなどで、
土が乾燥している場合は、たっぷりと与えるようにします。

◎鉢植え
白南天の鉢植えは、土の表面が乾いていたら、
鉢底から水が滲み出てくるほどたっぷりと与えるようにします。

鉢植えの場合、地植えに比べて、
土の量が制限されているため、乾燥しやすい環境です。

気温が高く、土が乾きやすい夏の間などは、朝に水を与えても、
夕方に土が乾いているようなら、たっぷりと与えておきます。

逆に、冬の間は気温も低く、土が乾燥しにくくなります。
この頃に夏と同様に毎日水を与えてしまうと、
過湿の状態になってしまい、枯れることがあります。

水を与える時には必ず土の表面をチェックして、乾いていればたっぷりと与え、
湿気ているようであれば、水やりは控えましょう。


・肥料
◎地植え
地植えの場合は、よほどの痩せ地でない限りは、
特別に肥料を与えなくても、問題なく生育することが多いです。

日当たり、水やりに問題がないのに、
白南天の生育が悪かったり、花つき・実付きが悪い場合は、
2月と9月に緩効性の化成肥料を少量与えるようにします。

あまり多肥にするのも、肥料焼けを起こすことがあるのでよくありません。
与える量は、必ず少量に止めるようにしましょう。

また、窒素分を多く含む肥料は、葉ばかり茂ってしまって、
花つき・実付きが悪くなることがあります。

窒素・リン酸・カリが同等のものか、
リン酸が少し多めのものを選んで与えましょう。


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花は白も赤も区別しにくく同じような花をつけます


◎鉢植え
鉢植えの場合は、地植えに比べると肥料分の流亡が激しいので、
2月と9月に必ず肥料を与えるようにします。 


与える肥料は、地植えと同じ緩効性の化成肥料で充分です。
量も少量で構いません。

・植え替え
3月〜4月、あるいは9月が植え替えの適期です。

◎地植え
地植えの場合は、場所を移動させる以外は、特別植え替えを必要としません。
場所の移動などで植え替える場合は、植え付け同様、
2週間前までに植え替える場所の土作りをしておき、適期に植え替えます。

◎鉢植え
鉢植えの場合は、鉢の大きさにもよりますが、
2年〜3年に1回くらいのペースで植え替える必要があります。

鉢の中が根でいっぱいになってしまうと、
根詰まりを起こして生育不良になることがあります。

鉢底から根が見えたら、9割がた根詰まりになっています。
2回りほど大きい鉢を用意し、適期に植え替えを行いましょう。

・剪定
2月〜3月が剪定の適期です。

白南天はは、株元から新しい枝が伸びてくるので、
枝が密集してしまうと風通しが悪くなり、
害虫がついたり病気の原因になったりします。

枝が混んできたら、株元から不要な枝を切ってしまいましょう。
1度花が咲いた枝は、その後数年間は花をつけません。

まずは前年に花をつけた枝を根元から切り、
まだ枝が混んでいるようであれば、弱い枝などを選んで切り、
風通しをよくしておくといいでしょう。



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白南天の実は、赤南天よりやや大きめです


■増やし方

・種まき
11月頃、熟した実の中にある種を採取します。
種は乾燥に弱いので、採取した後すぐにまいておきます。


採取後、すぐに種をまいても発芽するのは翌年の春になります。
翌年の春まで種を保存する場合は、種が乾燥しないよう気をつけます。
種から育てた場合、開花までに4年〜5年ほどかかります。

・挿し木
白南天は、3月頃が挿し木の適期です。
前年以前に伸びた枝から、挿し穂を作ります。 


剪定の際に出た枝を使うと、無駄なく挿し木ができます。
枝を15cmほどの長さに切り、切り口を水に1時間ほどつけておきます。

鉢やミニプランターなどの容器に、小粒の赤玉土を入れて湿らせておきます。
水上げした挿し穂を、切り口が傷まないように優しく用土に挿します。

半日陰〜明るい日陰で、用土が乾かないように管理すると、
2ヶ月〜3ヶ月ほどで発根します。


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紅白、両方の木があると楽しそうですね


■病害虫

・すす病
葉や茎が、すすで覆われたようになる病気です。
症状が出始めると、見た目が悪くなるばかりでなく、
表面をすすで覆われてしまうため、光合成などに支障がでてきます。

すす病は突発的に出る病気ではなく、
カイガラムシなどの排泄物をエサに発生することが多いです。

カイガラムシなどの害虫をつけないように工夫することが、
最も有効な防除方法です。

・カイガラムシ
カイガラムシは、植物の汁を吸って弱らせたり生育を悪くするだけでなく、
上記のように、すす病などを引き起こすこともあります。

白南天の枝や葉の付け根などをよく観察し、
白っぽい綿のようなものが付着していたら、
カイガラムシの可能性が高いです。

専用の薬剤もありますが、カイガラムシは薬が効きにくいのです。

なので、枝などに付着しているのを見つけたら、
ブラシなどでこすって落とし、駆除するようにしましょう。

■参考
・ナンテンの育て方、栽培方法
・ナンテンの実がならない理由は?
・南天とは?
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