
花ガラをそのままにして種を採ります
■アルストロメリア 種
1. アルストロメリアの種の採り方は?
アルストロメリアの花が咲いた後、
そのまま花ガラを摘まずにおいておくと、
花の後がだんだんと膨らんできます。
この膨らんだ部分の中に、種が入っています。
膨らんだ部分が十分に熟し、茶色くなってきたら、
ハサミなどで切って採取します。
膨らんだ部分の皮を切り、中に入っている種を取り出します。
1株のアルストロメリアの花から種をたくさん結実させると、
地下にある球根が思うように肥らず、翌年に開花ができなかったり、
株自体が弱って枯れてしまうことがあるので、少量で試してみましょう。
また、アルストロメリアの種は、あまり長く保存できませんので、
種をとった年にできるだけ種まきをするようにします。

アルストロメリアの種、園芸種だと親株と同じ品種になりにくいです
C)Apple2000 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%88%A9%E7%94%A8%E8%80%85:Apple2000
2. アルストロメリアは、どの品種でも種で増やせる?
比較的種で育てやすい品種としては、原種とリグツ系です。
交配を重ねた園芸品種であっても、種ができるものも多くありますが、
そこから採取した種から育てても、同じ品種に育つとは限りません。
親株と全く同じ花を咲かせたいということであれば、
同品種の球根を新たに購入するか、株分けをおすすめします。
新しい球根を購入した場合は、同品種であっても、
微妙に色合いが違うなどの個体差が出る可能性があります。
その点、株分けをした場合は、親株と限りなく同じ色合いのものが咲くので、
親株が立派に育っている場合は、株分けに挑戦してはいかがでしょうか。
3. 種から育てた場合、開花はいつ頃?
アルストロメリアを種から育てた場合、
花が咲くまでに2年〜3年ほどはかかります。
一年草の草花は、種をまいた後芽が出て葉が茂り、
やがて花を咲かせた後枯れてしまいます。
ところが、アルストロメリアは地下に球根を作り、
何年も花を楽しむことのできる多年草です。
この地下にできる球根は、養分をためておく役割があり、
その球根が充実していないと、花を咲かせるほどの力を出すことができません。
種から育てた場合は、球根が育つまでに時間がかかるので、
開花までも時間がかかってしまうというわけです。
■参考
・アルストロメリアの育て方
・アルストロメリアの植え替えは?
・秋植え球根の種類