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たくさんの色と模様があるので楽しみです


■アルストロメリア 栽培データ

英名・学名 alstroemeria
形態 多年草
原産地 南アメリカ
草丈/樹高 10cm〜100cm
開花期 5月〜11月(品種による)
花色 白、黄色、オレンジ、赤、ピンク、紫、複色
栽培難易度(1〜5) 3
耐寒性 やや弱い
耐暑性 やや弱い
特性・用途 花色が豊富



■アルストロメリアの育て方

・栽培環境
基本は日当たりの良い場所を好みますが、
品種によっては、明るい日陰でも生育するものがあります。

風通しがよく、高温多湿の環境になりにくい場所が適しています。
鉢植えの場合は、秋〜春は日当たりのいい場所で育て、
夏は明るい日陰に移動させると、失敗が少なくなります。


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黄色も元気があって愛らしいです


・植え付け
植え付けの適期は、芽が動きだす9月〜10月か、3月〜5月です。
◎地植え
地植えの場合は、植え付ける2週間ほど前に、
植え付ける場所をよく耕しておきます。

水はけの良い土を好みますので、
植え付ける場所の水はけが悪いようでしたら、
赤玉土や鹿沼土、腐葉土などを加えて調整しましょう。

球根の状態で植え付ける時は、球根の取り扱いに注意します。
アルストロメリアは、いくつかの球根がくっついた状態になっていることが多く、
接続部分が折れやすくなっています。

植え付ける時に折れないように注意しましょう。
球根が入る程度の植え穴を掘り、そっと球根を置いて土をかぶせます。

土は2cmほどの厚みで充分です。
苗を植え付ける場合は、あまり根鉢をくずさず、そのまま植え付けます。

◎鉢植え
鉢植えの場合は、品種によって6号〜10号に1株を目安に植え付けます。
草丈の低い品種なら6号鉢に1株、草丈の高くなる品種なら10号鉢に1株です。

鉢底が隠れる程度の鉢底石を敷き、その上に培養土を入れます。
使う用土は、市販の草花用培養土か、
水はけが少し悪い場合は、赤玉土や鹿沼土などを混ぜて調整しましょう。
植え付け方は、地植えと同じです。

植え付けが終わったら、水をたっぷりと与えておきましょう。

・水やり
◎地植え
地植えの場合は、降雨だけでも十分なことが多いです。
ただし、長い間雨が降らない日が続いたりして、
土が乾燥しているようであれば、たっぷりと水を与えるようにします。

冬の間は、気温が低く土も乾きにくいため、水やりは控えます。

◎鉢植え
鉢植えは、地植えと違って土の量が限られているので、土の乾きすぎに注意します。
土の表面が乾いていたら、鉢底から水が出てくるまでたっぷりと与えます。

冬の間は、地植えと同じように水やりを控えますが、
春になって気温が上がってきたら、土が乾いていないか注意するようにします。

春以降は生育期に入る上、開花が始まるので水切れには要注意です。
土の表面が乾いていたら、水をたっぷり与えるようにしましょう。

ただし、土の表面がまだ湿気ている状態であれば、
無理に水を与える必要はありません。

アルストロメリアは、乾燥気味の環境を好みます。
多湿の状態が続くと、病気の原因になったり、
根や球根が傷むことがあるので注意しましょう。


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蕾がどんどんついて咲いてくれます


・肥料
◎地植え
地植えの場合は、特に追肥を必要としません。
あまりに土が痩せている場合は、
生育期に時々緩効性の肥料を与えるようにします。

◎鉢植え
鉢植えの場合は、地植えよりも肥料分が流れ出ますので、
定期的に追肥を忘れないようにしてください。

春に生育が始まってから、開花が始まるまで、
月に1回緩効性の肥料を与えるか、10日に1回程度のペースで、
規定通りに薄めた液体肥料を与えるようにします。

四季咲きの品種などは、9月〜10月にも同様の追肥を行います。
夏と冬の間は、生育が止まっていることが多いので、追肥の必要はありません。

・植え替え

アルストロメリアは、球根ですが植えっぱなしでも問題ありません。
ただし、鉢植えの場合は、数年間植えっぱなしにしていると、
徐々に根や球根でいっぱいになってきて、根詰まりの状態になってしまいます。

2年〜3年に1回くらいのペースで、植え替えを行いましょう。
植え替えは、夏が過ぎた9月〜10月頃が適期です。


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白い花は、切り花や花壇にも最適です


・増やし方

株分けで増やすのが一般的です。
9月頃、球根を傷つけないように掘り上げ、土を丁寧に落とします。
芽が2つ〜3つつくように切り分け、それぞれを植え付けます。

■病害虫

春や秋にアブラムシがつくことがあります。
アブラムシは植物の汁を吸うだけでなく、病気を媒介することもあるので、
ついているのを発見したら、手でつぶすか、粘着テープで捕殺するようにします。

■参考
・秋植え球根の種類
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