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ドイツアヤメとも呼ばれ、ボリュームある花が人気です


■ジャーマンアイリス 栽培データ

英名・学名 iris germanica
形態 多年草
原産地 ヨーロッパ
草丈/樹高 20cm〜100cm
開花期 4月〜6月
花色 白、黄色、ピンク、赤、オレンジ、青、紫、複色
栽培難易度(1〜5) 2
耐寒性 強い
耐暑性 強い
特性・用途 耐寒性が強い、香りがある



■ジャーマンアイリスの育て方

・栽培環境
ジャーマンアイリスは、日当たりが良く、
湿気の少ない風通しの良い場所を好みます。

日照条件が悪いと、花を咲かせないこともあるので、
十分に日の当たる場所で管理しましょう。

暑さ寒さに強い性質ですが、湿気に少し弱いところがあります。
ジャーマンアイリスは、特に高温多湿の環境は苦手です。


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美しいフリルが自慢です


・植え付け
地植え、鉢植えともに8月〜10月が植え付けの適期です。

◎地植え
地植えにする場合は、植え付ける2週間ほど前に、
植え付け場所をよく耕しておきます。

ジャーマンアイリスは酸性度が苦手なので、
苦土石灰を土に加えてよく混ぜておきます。

水はけの良い土を好みますので、排水性が悪い場合は、
鹿沼土や腐葉土を足してよく混ぜ、排水を良くします。

また、少し土を盛り上げた状態にすることで、
水はけをよくすることもできます。

◎鉢植え
鉢植えにする場合は、7号鉢に1株を目安に植え付けます。
鉢は浅鉢にせず、少し深めのものを選びます。

用土は市販の培養土を使うよりも、
中粒の赤玉土か鹿沼土と腐葉土を同量混ぜて作ると、
とても水はけのよいジャーマンアイリス向けの土を作ることができます。

ジャーマンアイリスは、地植え、鉢植えともに、
根茎が少し見える程度の浅植えにするようにします。

深植えにしてしまうと、根茎が腐ってしまうことがあるため、
必ず浅植えにするのが栽培のコツです。 


植え付けた後は、水をたっぷり与えておきましょう。


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2色のジャーマンアイリスも人気です


・水やり
ジャーマンアイリスは、乾燥気味に管理した方がうまく育ちます。

◎地植え
地植えの場合は、長い間雨が降らない日が続いたり、
土がひび割れるほど乾燥している場合は、たっぷりと与えます。

それ以外の時は、降雨だけでも十分なことがほとんどです。

◎鉢植え
鉢植えの場合は、地植えよりも土の量が制限されていて、
かなり乾きやすい環境です。

土の表面が乾いていたら、鉢底から水が出てくるまで、
たっぷりと与えるようにしましょう。

ジャーマンアイリスは湿気に弱い植物です。
過湿の状態になると、根茎が傷んで腐ることがあるので注意します。

・肥料
ジャーマンアイリスは、あまり肥料を必要としません。

◎地植え
地植えの場合、よほど痩せた土地でない限りは、
肥料を特別に与える必要はありません。

◎鉢植え
鉢植えの場合は、養分の流亡が激しいので、
2月と10月に緩効性の肥料を少量与えます。

この時与える肥料は、リン酸分の多めのものを選びましょう。
窒素分の多いものだと、株が軟弱に育ったり、
葉ばかり茂って花が咲かないことがあります。

また、多肥にしてしまうと、根茎が腐る原因にもなるので、
ジャーマンアイリスは、多肥にならないように気をつけます。

・梅雨対策
高温多湿が苦手なジャーマンアイリスにとって、
梅雨の時期はとてもつらいものです。

この時期に枯らしてしまうということも、少なくありません。

◎地植え
地植えの場合は、場所を移動することができません。
雨避けを設置することができれば一番いいのですが、
場所によっては設置が難しい場合もあるでしょう。

そんな時は、株元の枯れた葉を取り除いたり、雑草を取り除いて、
風通しをよくするように心がけるだけでも違ってきます。

◎鉢植え
鉢植えの場合は、軒下などの雨が直接かからない場所に移動させることで、
土に当たる湿気をコントロールすることができます。


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多くの品種があり、アメリカ産のものが多いです


・植え替え
ジャーマンアイリスの植え替えの適期は、
植え付けと同じ8月〜10月の間です。

地植えでも鉢植えでも、数年の間は植えっぱなしでも、
管理をしっかりしていれば問題なく生育することがほとんどです。

ただ、何年も同じ場所に植えたままの状態にすると、
根茎が育ちすぎて芽の数が多くなり、花が咲かないことがあります。

そんな時は、植え替えをして芽の整理をすると、
株がリフレッシュして、また良い花を咲かせてくれます。

芽を整理する場合は、まず伸びている葉を半分くらいの長さにカットします。
次に根茎を掘り上げ、くびれのある部分で切り分けます。

この時、何もない部分からは何も生えてこないので、
葉や芽が必ずついているように切り分けるようにします。

切り分けた根茎を、また地植えや鉢植えに浅く植え付け、
水をたっぷり与えたら、芽の整理と植え替えは完了です。

・花ガラ摘み
ジャーマンアイリスの開花した花が傷んできたら、
順次花ガラ摘みを行います。

花ガラをそのままにしておくと、
種を作ろうと養分を使い株が弱ります。

また、ジャーマンアイリスのひらひらと大きな花びらが、
雨などで葉や茎にくっつき、そこが傷み病気になることもあるので、
必ず花ガラは摘むようにしてください。

ついているすべての花が終わったら、
それ以上に同じ花茎から花が咲くことはないので、
花茎も根元から切ってしまいます。


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シンプルな色合いも素敵です


■病害虫

・軟腐病(なんぷびょう)
傷口から菌が侵入し、溶けたような症状が出る病気です。
ジャーマンアイリスはこの病気にかかることがあり、注意が必要です。

高温多湿の環境になると発生しやすく、特に梅雨の時期は要注意です。
傷がなければ、菌が侵入することもないので、
梅雨の時期には植え替えや株分けなどはしないようにします。

また、高温多湿の環境にならないように、
傷んだ葉や雑草などを取り除き、風通しを良くしておくことも大切です。

この病気に感染すると、残念ながら治すことはできません。
症状が出ているのを見つけたら、株を抜いて処分します。

早めに対処することで、他の株に感染するのを防ぐことができます。

・アブラムシ
あまり害虫はつきませんが、アブラムシがつくことがあります。
アブラムシは植物の汁を吸って株を弱らせるだけでなく、
病気を媒介することもあります。

春と秋に特につきやすいので、時々株を観察して、
アブラムシがついていないか確認しましょう。

もしついていたら、数が少ないうちに手作業でつぶすか、粘着テープで捕殺します。
数が少ないからと放置しておくと、あっという間に繁殖して、
株がアブラムシで覆われてしまうこともあるので、
必ず数が少ないうちに対処しておきましょう。

■参考
・ダッチアイリスの育て方
・ミニアイリス開花! 良い香りです
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