
ヒヤシンスの球根がどんどん増えると嬉しいです(二重のヒヤシンス)
まず、ヒヤシンス(Hyacinthus)には2つの系統があります。
系統によって、増やし方は少し違ってきますので、
育てているヒヤシンスがどちらの系統なのかを確認しましょう。

・ダッチ系
一般的に、水栽培に用いられるのはこちらの系統です。
1本の花茎にびっしりと花をつけ、とても豪華で見ごたえがあります。
球根は自然分球しにくいです。

・ローマン系
1本の花茎につく花は、ダッチよりも少ないですが、
花茎が1つの球根から何本も上がります。
ダッチ系に比べると、自然分球しやすい性質があります。
■ヒヤシンスの増やし方
1.ダッチ系の増やし方
ダッチ系のヒヤシンスは、自然分球しにくい性質があります。
そのため、親球に傷をつけるという、
少し荒っぽい方法を使って子球がでやすいようにします。
まず、6月頃に掘り上げた球根をよく乾燥させます。

ヒヤシンスの球根に上図のように切れ目を入れます
乾燥が終わった7月頃、よく切れるナイフなどで、
親球の底面に十字に切れ目を入れます。
切れ目は球根の半分くらいの深さまでしっかりと入れます。
切れ目の入れた球根を、秋の植え付け時期になるまで、冷暗所で保管します。
そうすると、切れ目から小さな球根が出てきます。
この球根を親球ごと通常通り植え付け、育てます。
花が咲くまでに2年〜3年ほどかかりますが、
子球が発生して生長した分だけ、株が増えることになります。
傷をつけた親球は、子球をつけるために養分を使うため、
もう花をつけなくなります。
他にも、球根の底面をくりぬいて、
同様に子球を出やすくする方法があります。
ただ、切れ目を入れるよりも親球に対するダメージが大きく、
子球が出ないうちに傷んでしまう確率が高いので、
初心者の方にはあまりおすすめできません。
2.ローマン系の増やし方
ローマン系は自然分球しますので、掘り上げた後に、
親球にくっついている子球をバラバラにすることで増やせます。
ただし、こちらも子球が花をつけるまでに育つには、
2年〜3年の時間が必要になります。
■参考
・春の花壇作り
・ヒヤシンスを翌年も咲かせるには?
・ヒヤシンスの育て方|鉢植えと水耕栽培
・ヒヤシンス 水栽培 植え替え
・ヒヤシンス 球根の種類