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クロッカスが満開の庭


■クロッカス 花後から再植え付けまで

クロッカスは、花が咲いた後にも、葉が残ります。
その残った葉で光合成をし、養分を作って球根に溜めていきます。

花が咲いてから、掘り上げるまでの手順をご説明しましょう。

1.花ガラを摘む
花が傷んできたら、摘むようにします。
花ガラをそのまま放っておくと、
花びらが雨などで傷んで病気の原因になったり、
種を作るために養分を使ったりしてしまいます。

2.葉を残す
花後も、葉には光合成をして養分を作る役目が残っています。
花ガラを摘む時に、一緒に葉も切らないように注意します。

3.肥料を与える
3月に少量の化成肥料を与えるか、
3月と4月に1回ずつ規定のように薄めた液体肥料を与えます。
球根を育てるために、カリ分の多い肥料を選びましょう。


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寒さにも強いクロッカス


4.水を与える
花が終わった後も、新しい球根を育てるために生育しています。
地植えの場合は、降雨のみでも間に合うことが多いのですが、
雨が降らない日が続くなど、土が乾燥しているようなら、
たっぷりと水を与えます。

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら、
鉢底から水が浸み出るまでしっかりと水やりをします。

5.6月に掘り上げる
6月頃、葉がだんだん黄色くなったり、茶色くなって、
枯れたようになってきたら、掘り上げの合図です。

球根を傷めないように、やや離れた場所から掘り上げましょう。
掘り上げた球根についている葉や根を取り除き、1つ1つ分けておきます。

クロッカスは数年の間であれば、
植えたままの状態でも花を咲かせることができます。

ただし、何年かすると球根が分球し密に植えられている状態になり、
生育不良となることがあります。

鉢植えならば毎年掘り上げるか、1年おきに、
地植えなら長くても5年に1回は掘り上げて、
球根の整理をしておきます。


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球根は選別しておきます


6.球根を選別する
分けた球根の中には、
大きく育ったものや小さいままのものなどがあります。

小さい球根は、秋に植えつけをしても、翌年に咲く可能性が低いです。
できるだけ大きい、変色や傷みのない球根を選別しましょう。

7.乾燥させる
2日〜3日の間、日陰で干して乾燥させます。
表面をしっかり乾燥させることで、
保管している間にカビが生えたりするのを防ぎます。

8.保管する
乾燥が終わったら、ネットなどの通気性の良い袋に入れて保管します。
保管場所は、雨の当たらない風通しのいい日陰です。


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花後の手入れをすれば、また愛らしい花を楽しめます♪


9.植え付ける
10月頃になったら、また植えつけることができます。
好きなところに植えて、また花を楽しめます。

■参考
・クロッカスの育て方、栽培方法
・クロッカス プランターでの育て方 
・クロッカス水栽培のコツ
・クロッカス 植え付けのコツ
・クロッカスの増やし方
・クロッカスの施肥
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