
白や紫のクロッカスもちょっと大人っぽくて素敵です
■クロッカス 栽培データ
英名・学名 crocus
形態 多年草
原産地 地中海沿岸、小アジア
草丈/樹高 5cm〜20cm
開花期 2月〜4月
花色 黄色、白、紫、複色
栽培難易度(1〜5) 2
耐寒性 強い
耐暑性 普通(休眠)
特性・用途 耐寒性が強い、初心者向き
■クロッカス プランターでの育て方
・栽培環境
クロッカスは、日照が十分で風通しの良い場所を好みます。
休眠期はほとんど生育しないので、
日当たりが悪い場所でもだいじょうぶです。
球根が傷むことがあるので、排水性の高い土で育てます。
・植え付け
10月〜11月が植え付けの適期です。
球根自体は、直径2cmくらいと小さめですが、
その中でも張りがあって丸々と肥っているものを選びます。
使う用土は、市販の草花用の培養土で十分です。
水はけが少し悪い場合には、鹿沼土やパーライトなどを混ぜて調整します。
最近では、球根植物専用の培養土もありますので、
そちらを使うのも便利でしょう。
浅植えにしても、1年目は開花しますが、
翌年も花を楽しみたい場合は、深植えできる、
20cm以上深さのあるプランターを選びましょう。
株間はさほど必要ありません。
球根2つ分の間隔を空け、深さも球根の2倍程度の深さに植え付けます。
植え付けた後は、水がプランターの底から流れ出るまで、
じゅうぶんに水を与えます。

クロッカスの発芽♪
・水やり
用土の表面が乾いたら、
プランターの底から、水が出るまでしっかりと水やりします。
冬は、地上に何もないので、乾いても良いように見えますが、
土中では根が動き始めています。
乾燥し過ぎると、根が傷む原因になるので気をつけます。
とはいえ、常に湿気た状態にしていると、
今度は球根や根が腐る原因になるので、
必ず土の表面が乾いてから、水を与えるようにしましょう。
このようにメリハリをつけた水やりの方法は、
ほとんどの植物を丈夫に育てます。
地上部に芽が出てきてからは、生長が目に見えて早くなります。
この頃から気温も少しずつ上がってきて、土が乾きやすくなるので、
土の表面をチェックするのを忘れないようにしまします。
花が終わった後も、葉が残り、土中では新しい球根が育ち始めています。
花後も、水切れしないように注意しましょう。
・肥料
植え付けの際、元肥入りの培養土を使っているのであれば、
元肥を新たに加える必要はありません。
もし元肥の入っていない培養土を使う場合は、
少量の緩効性化成肥料を加え、土とよく混ぜ込んでおきます。
花が咲くまでは、追肥は不要です。
花が咲いた後、3月に化成肥料を少量与えるか、
3月と4月に1回ずつ規定通りに薄めた液体肥料を水の代わりに与えます。
この時与える肥料は、窒素・リン酸・カリのうち、
カリの割合が少し高めのものを選ぶのが良いです。

黄色いクロッカスは元気で陽気な感じです
・掘り上げ
6月頃、葉がだんだん枯れ込んできたら、掘り上げのサインです。
球根を傷つけないように、少し離れたところからスコップなどで掘り上げます。
プランター栽培であれば、
プランターごとひっくり返して、土ごと抜いても構いません。
丁寧に土を落としたら、葉や根を取り除きます。
この時、葉や根を無理に引き抜かないようにします。
乾燥すれば、少し引っ張るだけで取れるようになるので、引っ張って抜けないものはそのままで良いです。
新しくできた球根がくっついていることが多いので、1つ1つ分けておきます。
球根の中で、大きいものや小さいものなどあると思いますが、
あまり小さいものは翌年に花をつけないことが多いです。
また、虫食いや、変色、カビている球根は、
小さい球根と一緒によけておき、処分するようにしましょう。
クロッカスは、毎年掘り上げる必要はありません。
何年か植えたままの状態でも、球根を増やしながら花をつけます。
ただし、球根が増えてくると窮屈になり、小さい球根ばかりになったり、
花をつけなくなります。
植え付けた間隔にもよりますが、
1年〜2年おきに掘り上げ、球根の整理をすると元気に開花します。
球根の整理をしておくと、植え付け時に便利です
・増やし方
クロッカスを深く植えにして、
日照が十分で風通しの良い場所であれば、
比較的簡単に、球根が増えていきます。
■病害虫
病害虫にはあまりかかりませんが、
過湿の状態が続くと、球根が腐ることがあるので注意します。
■参考
・クロッカスの育て方、栽培方法
・クロッカス水栽培のコツ
・クロッカス 植え付けのコツ
・クロッカスの増やし方
・クロッカスの施肥