
肥料の与え方で育ち具合が変わります
クロッカスはいつ、どのような肥料を、
与えるのが良いのでしょうか?
クロッカスは、あまり多肥の状態で育てると、
突然枯れたり、球根が腐ったりする場合があります。
かといって、まったく肥料を与えずにいると、
新しい球根を育てることができずに終わってしまうこともあります。
クロッカスが肥料を必要とする時期に、
ちょうど良い配合と量の肥料を与えると丈夫に育ちます。
植え付け時に元肥を与えます
■クロッカスの施肥
1.クロッカスの元肥
植え付ける際に、元肥としてあらかじめ土に混ぜておく分の肥料です。
緩効性の化成肥料を、少量加えて土と混ぜておきます。
この時にあまり多くの肥料を混ぜてしまうと、
株が軟弱に育ったり、球根が腐ったりするので注意します。
また、緩効性ではない化成肥料や液体肥料などは、
効くスピードが早く、効く期間が短いので、
クロッカスの元肥としては向きません。
元肥の場合は、花を咲かせるまでの間、
球根に溜めている分では足りない分を補うのが目的です。
肥料は、たいてい窒素・リン酸・カリの三要素を、
配分を変えて合成しています。
元肥の場合は、窒素・リン酸・カリが、
同等くらいのもので十分です。
2.クロッカスの追肥
花が咲き終わった後、
葉だけの状態で掘り上げの時期まで過ごします。
この間に、1回か2回追肥をする必要があります。
緩効性の化成肥料の場合は、3月に1回、元肥を同じように、
少量を株も周りにまき、土と軽く混ぜてなじませておきます。
液体肥料を与える場合は、3月と4月に1回ずつ、
規定通りに薄めて水やりの代わりに与えます。
この時の肥料は、新しくできはじめている球根を育てるために、
使われる養分を補うためのものです。
球根を肥らせるためには、窒素・リン酸・カリのうち、
カリの割合が高めのものを選んで与えるようにしましょう。

4〜5年は植えたままでも育ちます
3.植えたままの場合は?
クロッカスは数年間は植えたままの状態でも、
問題なく生育します。
その場合、掘り上げた球根を、
秋に植え付けるという作業がなくなります。
植え付けの作業がないということは、
元肥を入れるタイミングがありません。
その代わりとして、植え付けと同じ10月〜11月頃に、追肥します。
この時に与える肥料は、元肥と同じ緩効性の化成肥料です。
クロッカスが植えてある周りに少量の肥料をまき、
土を軽く混ぜ合わせておくと良いでしょう。
■参考
・クロッカスの育て方、栽培方法
・クロッカス水栽培のコツ
・クロッカス 植え付けのコツ
・クロッカスの増やし方