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あと12日ほどで収穫です


プリンスメロン(prince melon)は、
日本で昔から食べられているマクワウリと、
高級メロンの代名詞であるマスクメロンを交配したものです。

皮はネット状のひび割れはなく、つるっとしています。
実の大きさも小ぶりで、家庭菜園で作りやすい品種です。

庭で育てると、甘くてジューシーなメロンが楽しめます。
プリンスメロンのわかりやすい育て方をご紹介します。 

■プリンスメロンの育て方

・栽培環境
日当たりの良い場所で育てます。
メロンの生育温度は意外と高く、15℃を下回ると生育が止まります。

生育に十分な気温を確保するために、マルチをして植え付けたり、
ホットキャップをかぶせたり等の工夫をするといいでしょう。

連作障害が出やすい植物です。
同じ場所で育てるなら、2年〜3年は空けるようにします。
接ぎ木苗の場合は、連作障害を軽減できます。


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良い苗を選びます(接ぎ木苗)


・苗の選び方
初心者のかたは病害虫に強い接ぎ木苗から始めると安心です。
苗選びは栽培の第一歩ですね。

品質の悪い苗を選んでしまうと、収穫まで辿り着けないどころか、
植え付けてすぐに病気にかかって枯れてしまうこともあります。

・本葉が3枚〜4枚のものを選ぶ。
・節と節の間が間延びして、徒長しているものは避ける。
・虫がついていないものを選ぶ。
・葉が変色したり、元気のないものは避ける。
・病害虫に強い接ぎ木苗を選ぶ。

・植え付け
メロンは根が浅く張りますが、過湿を嫌う性質があります。

地植えの場合は、植え付けの2週間ほど前に土作りを行います。
堆肥などの有機質をたっぷり加え、保湿と排水のいい土を作ります。

土を耕したら幅100cm〜120cm、高さ20cmの畝を立てます。
畝には黒マルチをかぶせたり、不織布などをトンネルがけすると、
植え付け後の地温の確保ができます。

メロンの株間は60cm〜80cmです。
購入した苗を、植え付ける位置に仮置きし、場所を確認します。
植え付け位置にポットがすっぽり入るくらいの植え穴をあけます。
ポットから苗を優しく抜き、植え穴に入れて植えつけます。

植え付けのとき、根が酸素をじゅうぶん取り入れられるように、
少し浅く植え付けると、生長しやすくなります。 


プランター栽培の場合は、深型の野菜用プランターを用意します。
植え付ける苗の数は、60cmサイズに1株です。

プランターの底が隠れる程度の鉢底石を敷きます。
鉢底石を敷くことで、排水がよくなり、根腐れを防ぎます。

鉢底石の上に、培養土を容器の縁から2cm〜3cm下まで入れます。
真ん中に植え穴をあけ、ポットからはずした苗を植え付けます。

地植え、プランターいずれも植え付け後はたっぷりと水を与えます。


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着果しました、産毛が生えていてかわいいです


・水やり
根元に直接、水がかかることをを嫌うので、株元のまわりに水やりします。
根が浅いので、水切れをさせると弱りますので注意します。 


とはいえ、湿気た状態が続くのもよくありません。
水を与えるのは、土の表面が乾いてからにします。

夏の間などは気温も高く、土が乾きやすいです。
朝に水を与えても、夕方に土が乾いていたら与えるようにします。

◎肥料
あまり多肥の状態にしてしまうと、ツルボケが起きやすくなります。
地植えとプランターとでは、肥料の与え方が少し違います。

・地植え
・開花が始まったら、化成肥料を与える。
・結実した実が卵くらいの大きさになったら化成肥料を与える。

・プランター
・植え付けから3週間経ったら、緩効性の固形肥料を与える。
・最初に緩効性肥料を与えてから、3週間に1回同じ肥料を与える。
・緩効性肥料の代わりに、1週間に1回液肥を与えることも可能。


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摘芯の方法


◎摘芯
・地植えの場合
本葉が5枚になったら、摘芯をします。
その後伸びてくる子ヅルの中で、生長の良いものを3〜4本残します。
子ヅルが伸びてくると、孫ヅルが生えてきます。
子ヅル5節目までの孫ヅルは摘んでしまい、20節ほどで摘芯します。
子ヅルの6節目以降についた花を結実させます。

・プランターの場合
本葉が5枚になったら、摘芯をします。
その後伸びてくる子ヅルの中で、生長の良いものを2本残します。
それ以降の作業は地植えと同じです。

・共通の作業
結実した後ピンポン玉くらいの大きさになったら摘果を行います。
形の悪い物や生長の悪いものなどを摘果し、
1本のツルに2個〜3個の実が残るようにします。

◎仕立て方
スペースの広さによって、地這い栽培か空中栽培かを決めます。

・地這い栽培
広いスペースが確保できるのであれば、地這い栽培がおすすめです。
名前の通り、地面にツルを這わせて育てる方法です。

最初の摘芯をする頃に、土が雨などで跳ね返らないように、
敷きワラを敷いたり、すだれを敷いたりする必要があります。


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行灯仕立て


・空中栽培
ベランダなど、あまり広いスペースを確保できないのであれば、
空中栽培がおすすめです。

行灯支柱などにツルを誘引して、上に向かって育てていく方法です。
最初の摘芯をした後、行灯支柱を株の周りに立てます。

行灯支柱が手に入らない場合は、普通の支柱を何本か立て、
行灯支柱の代わりにすることもできます。

ツルが伸びてきたら、ツル同士が絡まないようにしながら、
支柱に誘引していきます。

結実した後、実が重くなり、熟す前に落ちることがあります。
実が育ってきたら、ネットで吊るしたりして落果を防ぎましょう。


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プリンスメロンの雄花(左)と雌花(右)


・受粉
雄花と雌花が咲いたら、受粉作業をしてみましょう。
花の下に丸い膨らみがある方が雌花です。

雄花の花粉をめん棒や絵筆につけ、雌花につけます。
受粉作業は午前中のうちに必ず行うようにします。
できれば9時までに行うと、受粉率が上がります。


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ベランダでネット栽培、こちらはあと10日くらいで収穫です


■収穫

品種や環境にもよりますが、受粉後35〜40日が収穫の適期です。
収穫時期が近づくと、葉がだんだんと枯れてきます。 


熟した実は、へたからぽろっと取れるようになります。
実をそっと持ち上げて、ぽろりと取れないか確認しましょう。

収穫してから3〜5日くらい、常温で追熟すると美味しいです。


■病害虫

少し病害虫に弱いところがあります。

・アブラムシ
新芽につきやすいです。
数が少ないうちは、粘着テープなどで捕殺しましょう。

・ハダニ
高温・乾燥の環境を好みます。
葉の表面だけでなく、裏面にも葉水を与えて湿度を上げましょう。

・ウリハムシ

葉を食害します。
見つけ次第捕殺しましょう。

・うどん粉病
葉や茎が、白い粉をふったようになります。
土の跳ね返りによって、菌が葉裏に侵入し、発病します。
跳ね返りが起きないよう、マルチや敷きワラをして防ぎましょう。

■参考
・メロンの育て方
・メロンの鉢栽培
・ヒョウタンの育て方|整枝と人工授粉で実付きをアップ!
・ハヤトウリの育て方|生育旺盛で100個以上も収穫
・シロウリの育て方|生育旺盛な野菜、整枝を早めに
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