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ブドウ、元気に育って欲しいですが


ブドウが、かかりやすい病気がいくつかあります。
実が腐ったようになったのであれば、
晩腐病、灰色かび病、黒痘病が考えられます。
それぞれの特徴と、対策は以下の通りです。


■ブドウ 実が腐ったようになる病気は?

1.晩腐病
結果母枝や巻きひげに菌糸の状態で越冬します。
胞子は6月〜7月の梅雨時期に多く発生し、
雨などによって広がっていきます。

最初は症状が全く出ていないように見えても、
収穫する頃になって、熟した実が変色し、
しわしわになってしまいます。

◎防除方法
A.防除方法としては、まず菌糸を越冬させないことです。
不要な巻きひげは根元から切るようにします。

B.落葉期に症状が見られる枝も必ず切り、
菌糸を越冬させないようにしましょう。
切った巻きひげや枝も、株元などに放置せずに処分します。

C.雨が当たらないように工夫することも必要です。
直接雨に当たらないように、
鉢植えなら軒下などに置くようにしたり、
地植えでも雨避けになるようにビニールで屋根を作るなどしましょう。

D.風通しの悪い場所でも発生しやすいので、
混みあっている枝葉は間引き剪定し、風通しをよくします。

E.さらに、症状の出ていない花房には、
必ず袋かけをして、菌から守ります。

落葉期でなくても、枝・葉・花房・実に症状が出てきたら、
その部分は取り除きましょう。

早期発見することで、次の被害が抑えられることもありますので、
いつも株の状態をよく観察するようにします。


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袋がけは病気予防になります


2.灰色かび病
花房や実が灰色のカビに覆われたような症状が出ます。
この病気も、梅雨の時期に発生しやすいです。

花が落ちる時期に、低温や雨に当たると、
花ガラがキレイに落ちずに房に残り、
そこから菌が入り込み、カビた状態になってきます。

多湿の状態になると、発生しやすい病気ですので、
できる限り風通しのいい環境を作るようにしましょう。

雨に当たることで花ガラがくっついてしまい、
そこからカビの症状が出ることもあるので、
晩腐病と同じく雨に当たらない工夫をすると防除につながります。


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黒痘病のブドウ


3.黒痘病
開花のときから梅雨にかけて、
葉や花穂や果実に、黒っぽい斑点が出てきます。
ヨーロッパ系の品種がとくにかかりやすい病気です。

ブドウの病気では、強い感染力を持ち、
大きな被害の出やすい病気です。

防除は、まず発生をおさえることで、
株のまわりを清潔に保ち、雨除け栽培と袋がけをすると効果があります。

■参考
・ブドウ 実がならない理由は?
・ぶどうの育て方1、おいしい実をいっぱいつける
・ぶどうの育て方2、剪定、摘果と袋かけ
・ブドウの肥料は?
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