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オリヅルランのランナーと子株


オリヅルランは、たいへん丈夫な観葉植物なので、
花壇作りや寄せ植えに活躍してくれます。
霜が降りなければ、0℃までの耐寒性があります。

鉢植えで高い場所へ置いたり、吊り鉢で子株や花を垂らすと、
オリヅルランの美しい葉色が楽しめます。


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子株、根がしっかり生えています


■オリヅルランの増やし方

1. ランナーにつく子株で増やす
株から伸びるつるのようなものは、ランナーと言います。
オリヅルランは、このランナーの先に子株をつけます。

ランナーは、動物でいうへその緒のような役割です。
親株から子株へ、水分や栄養を送る管になっているのです。

子株が発生してからしばらくすると、子株からも根が出てきます。
この状態になったら、ランナーの途中で切って、
親株から子株を切り離しても大丈夫です。

子株で増やす適期は、生育期の5月〜9月ごろです。

切り離した子株は、株の一回りか二回り大きい鉢に植え付けます。
子株についているランナーは無理にちぎったり切ったりしなくても、
そのうち枯れてくるので、枯れたら取り除くようにします。

植え付ける際は、ランナーが土に埋まらないようにしましょう。
使う用土は、観葉植物の培養土で大丈夫です。
清潔な新しいものを使いましょう。


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子株を3号鉢に植え付けました


◎ランナーが切れた場合
もし、子株から根が出てくる前に、
何かのはずみでランナーが切れてしまっても、
すぐには諦めないでくださいね。

鉢に土を入れて湿らせた状態にして、子株をその上に乗せます。
特にどこかを埋めたりする必要はありません。
ただ載せるだけでだいじょうぶです。

載せた状態で、土があまり乾かないように管理すると、
少し時間がかかるかもしれませんが、そのうち根が生えてきます。 


土の湿気の状態によって、枯れてしまったり、
カビてダメになったりすることもありますが、
成功率は高いので、試してみてください。


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寄せ植えにちょこんと植えるのもかわいいです


2. 株分けで増やす
大株になったオリヅルランは、株分けで増やすことができます。
適期は生育期である5月〜9月の間です。

鉢から株を抜き、土を落とします。
この時に、あまり手荒に扱うと根が傷み、
回復が遅れることがあるので、丁寧に優しく扱いましょう。

地際にある芽をよく見て確認し、1つの株に3芽以上つくように、
ナイフなどで切れ目を入れて、株分けを行います。 


株分けが終わったら、それぞれをまた植えつけます。
植え付ける時には、清潔な用土を使うようにしましょう。

■参考
・オリヅルランの育て方|株分けと増やし方のコツ!
・オリヅルラン 枯れる理由は?
・オリヅルランの病気