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栄養価が高く、色や歯触りも良いオカヒジキ


オカヒジキは日本の海岸などに自生している植物で、
海藻のヒジキに細い葉が似ていることから名づけられました。

性質はとても丈夫で、害虫がつかないため、
初めて栽培する方や無農薬栽培に向いています。

スーパーなどで売っているオカヒジキも、
無農薬で育てられたものが多く、
安心して食べられる野菜の1つです。

さっと茹でてお浸しや和え物、サラダなどにしても美味ですし、
炒め物や天ぷら、汁の実にもなります。

栄養価も高く、カルシウムなどの、
骨を丈夫にする成分がたくさん含まれています。
栽培もあまり難しくありませんので、育ててみませんか?


■オカヒジキの育て方

・栽培環境
日当たりの良い場所で育てます。
連作障害が出にくい野菜ですが、
前年にオカヒジキを育てていない場所が好ましいです。

・種まき
オカヒジキの種は、寒さを経験しないと発芽率が悪いです。
そのため、1日水につけておいた種を、
湿らせたキッチンペーパーなどにのせ、
冷蔵庫に10日ほど入れておきます。 


こうすることで寒さを経験し、発芽率がよくなります。

オカヒジキの発芽温度は10℃以上です。
どちらかというと高温の方が苦手で、
30℃以上になると発芽率が悪くなります。
4月〜6月頃までなら種まきが可能です。


地植えの場合もプランターの場合も、条まきにします。
オカヒジキの種をまいたら、
土は厚くかけずにうっすらかぶる程度にします。
種まきが終わったら、水をたっぷり与えておきましょう。

・用土
プランターの場合は、酸度管理されていて、
元肥も入っている市販の野菜用培養土が便利です。

地植えの場合は、よく耕した土に、
元肥と苦土石灰を入れてよく耕しておきます。

オカヒジキは酸性の土壌に弱いので、
苦土石灰を入れることで調整することができます。

・水やり
発芽するまでは、乾かないようにします。
発芽した後は、本葉が3〜4枚くらいになるまでは、
あまり乾きすぎないように管理します。
それ以降は土の表面が乾いたら、水を与えるようにします。

プランターなどの容器栽培をしている場合は、
容器の底から水が出てくるまでたっぷり与えましょう。

だんだん気温が上がってきて、オカヒジキ自体も生長してくると、
水分の蒸散が激しくなり、土が乾きやすく水切れに注意します。 


朝に水やりをしても、夕方に土を確認して乾いている場合は、
夕方にも水やりをするようにしましょう。

・間引き
本葉が伸びてきたら1回目の間引きを行います。

株間が2cm〜3cmくらいになるように、
生育の悪いものを引き抜きます。

本葉が3枚〜4枚になったら、2回目の間引きを行います。
株間が7cm〜10cmくらいになるように、
生育の悪いものを引き抜きます。

・肥料
2回目の間引きをしたタイミングで、1回目の追肥を行います。

液肥の場合は、2週間に1回くらいのペースで、
規定通りに薄めたものを与えます。

化成肥料を与える場合は、収穫をした後に追肥するようにします。
肥料切れの状態になると、葉や茎が硬くなることがあるので、
収穫後には必ず追肥を行い、栄養補給をするようにしましょう。


株ごと収穫した場合は、追肥する必要はありません。


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購入すると数十グラムで200円!


■収穫

草丈が15cmほどになったら、5cmほど残して収穫します。
収穫した後に追肥をしておくと、
その後に切ったところから脇芽が伸び、また収穫できます。

株が花を咲かせたり、枯れてしまうまで、
数回繰り返し収穫することが可能です。

また、根っこから株ごと引き抜いて収穫することもできます。

いずれの方法で収穫するにしても、
育ちすぎると葉や茎が硬くなってしまい、
食味が悪くなるので収穫適期に注意します。



■病害虫

オカヒジキにはあまり害虫がつかず、病気にも強いですが、
時々アブラムシがつくことがあります。

オカヒジキは葉が細かいので、
アブラムシが発生すると捕殺するのが難しくなります。

そのため、アブラムシがつかない工夫をする必要があります。
アブラムシはキラキラしたものが苦手ですので、
銀色のテープを支柱に巻いて刺しておいたり、
アルミ箔を土の上に敷いたりすると、忌逃効果があります。


また、防虫ネットを張っておくのもおすすめです。
その際は、種をまいた後すぐにネットを張ることをお勧めします。

■参考
・オカヒジキのレシピ|栄養高く、色と歯触りが最高!
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