愛らしいこの姿を来年も見られます
キキョウ(桔梗)は、キキョウ科の多年性植物です。
冬は地上部はすべて枯れて、地中の太い根の状態で越冬します。
比較的寒さにも強いので、屋外で越冬できます。
まだ若い株や花が白、ピンク色の品種は、
やや寒さに弱いので注意します。
簡単なマルチングをして防寒対策をします。
霜や凍結は苦手です
■キキョウの越冬
1. キキョウが枯れてくるのは?
キキョウは冬の間、地上部が枯れて、
根だけの状態になって越冬します。
寒くなってきて、だんだん黄色く枯れてくるのは、
普通のことですので安心してください。
枯れてきたら、地際から地上部を全て刈り取ってしまいます。
鉢植えの場合は、ネームタグをつけておくと、
地上部がなくなっても管理しやすいです。
地植えの場合は、地上部がなくなると、
どこに植えていたのかが分からなくなることがあります。
ネームタグなど目印となるものを地面に挿しておくと、
間違って掘ってしまって根を傷つけたりせずに済みます。
春になって暖かくなってくると、また新しい芽が伸びてきて、
ぐんぐん生長して立派な花を咲かせます。
冬の間は地上部がなくなるので、
少し寂しいですが、春を待つのも楽しみの一つです。
キキョウの新芽
2. キキョウの越冬方法は?
キキョウは耐寒性のある植物なので、
植えっぱなしの状態で越冬することが可能です。
ただし、根が凍ってしまうと傷んでしまうので、
簡単な防寒対策をしておくと安心です。
鉢植えの場合は、軒下やベランダなどに置きます。
地植えの場合は、地上部を刈り取った後に、
腐葉土、わら、もみ殻などを植え場所に厚めにかぶせておくと、
良い防寒対策になります。
また、キキョウは乾燥が少し苦手です。
地上部が枯れている状態であっても、
完全に土が乾いてしまうと、それも根を傷める原因になります。
鉢植えなどで軒下に置いている場合は、
雨も当たらないことが多いので、
土が乾燥していたら水を与えるようにします。
水を与える時は、鉢皿に水を溜めないように注意します。
鉢皿に水を溜めた状態にしてしまうと、
水が凍ったりして根を傷める原因になったり、
根腐れを起こす可能性もあります。
地植えの場合は、雨の当たる場所なら、
基本的に水を与える必要はほぼありません。
あまりに雨が降らない日が続いたりして、
土が乾燥している時は水を与えるようにしましょう。
■参考
・キキョウの育て方
・キキョウの摘芯