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赤い実がだんだんと黒くなります


キイチゴの仲間で、バラ科のブラックベリー (Blackberry) は、
同じバラ科のイチゴのようなかわいらしい花をつけ、
赤から真っ黒に色が変わる実をつけます。

花も実も愛らしく、葉も青々として鑑賞するのも楽しく、
甘酸っぱい実を食べる楽しみもあります。

ブラックベリーは枝にトゲがあり大株になりますが、
最近ではトゲなし品種やあまり大きくならない品種などもあります。


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花も野バラのように愛らしいです


■ブラックベリー 地植えの育て方

・栽培環境
日当たりの良い場所で育てるようにします。
苗を購入して植え付けて1年ほどは、
さほど大きい木である印象は受けません。

しかし2年目以降はどんどん新しい枝が出て伸びるので、
スペースを広めにとっておくと良いでしょう。

・植え付け
植え付けの適期は12月〜2月の間です。
植え付ける場所をよく耕し、植え付ける2週間ほど前に、
腐葉土や苦土石灰などを混ぜて土を作っておきます。

苗を植え付けた後は、たっぷりと水を与えておきます。

・水やり
地植えの場合は、あまり水を与えなくても、
降雨だけで事足りることが多いです。

ただ、結実した後に水切れを起こすと、
実が大きく育たないことがあるので注意します。

また、夏場など暑い時期、雨が降らない日が続いて、
土が白くひび割れを起こしたり、葉がしんなりしたら、
水やりをするようにします。

冬の間は葉も落ちていますし、水の蒸散があまりなくなるので、
降雨に任せても大丈夫でしょう。


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花のアップ、つぼみがたくさんあります


・肥料
芽が動きだす前の2月、結実が始まる6月、
寒くなる前の9月に緩効性の固形肥料を与えます。

花が咲き始める前にたくさん肥料を与えてしまうと、
葉ばかり茂って花数が少なくなってしまい、
収穫量が減ってしまうので注意しましょう。

・誘引
春から新しく地際から伸びてくる枝(シュート)が、
ある程度まで伸びたら、フェンスや支柱に誘引する必要があります。

ブラックベリーの枝は長く伸び、落葉して冬を越し、
葉の付け根から脇芽が伸びてその先に花をつけます。

枝はしなやかで、放っておいても枝垂れるようになりますが、
花や実の重みで地面についてしまうと、病気になったり実が傷んだりします。

そのため、ある程度直立するように誘引する必要があるのです。
シュート*の長さが50cmを超えたら、麻紐などでしっかり結びましょう。


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ブラックベリーの誘因方法

*シュートとは、株元や幹から、すっと長く伸びる勢いが強い若枝全体のことです。
「ひこばえ」「苗条(びょうじょう)」「芽条(がじょう)」とも呼ばれます。



■剪定

ブラックベリーには夏剪定と冬剪定があります。

◎夏剪定
実の収穫が落ち着いた6月〜8月頃に行う剪定を夏剪定と呼びます。

まず、実がついた枝がたくさん伸びている場合、
下から伸びてくるシュートの生長の妨げになるので、
間引くように地際から切ります。

残った実がついた枝の先が枯れていたら、その部分を切ります。
次に、新しく出ているシュートの中で、勢いのないものや細いものを地際で切ります。
シュートがすでに長く伸びている場合は、150cmくらいのところで切ります。


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剪定をしっかりすると、花芽が多くつき収穫量が上がります


◎冬剪定
葉が完全に落ちてしまっている2月頃に行う剪定を冬剪定と呼びます。
すでに実をつけた後の枝も、すっかり枯れている状態になっています。

実をつけた枝には、もう実はつかないので、誘引をはずして地際から全て切ります。
シュートの中で、細かったり生長の悪いものがあったら、地際で切ります。

残ったシュートは主枝を20節〜30節残して切ります。
主枝の脇から伸びている側枝も、6節以上残して先端を切ります。 


側枝は根元から5芽までは、葉のみが生える葉芽なので、花をつけません。
そのため、側枝は6芽以上残しておかないと、
花をつけないことになるので注意します。

・増やし方
挿し木、取り木で増やすことができます。
最も簡単な方法は、取り木です。

9〜10月に新梢を曲げて土に埋め込み、
針金をU字型にしたものなどで留めておきます。

1ヶ月ほどで発根したら切り取り、
3〜4号ポットに植え、12月〜2月に鉢や庭に植え付けます。


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黒くなった実から収穫できます


■収穫

ブラックベリーはその名の通り、実が黒くなったら収穫します。
まだ実が赤い状態では未熟です。

さらに熟して実が黒くなり、
指でつまんで少し引っ張るだけでぽろりと落ちる状態になってから、
収穫するようにしましょう。


■病害虫

モモチョッキリ、コガネムシ、カイガラムシなどがつくことがあります。
モモチョッキリとコガネムシは、シュートの芽や花を食害します。
生長点を食べられてしまっては、シュートの生長が止まってしまいます。

カイガラムシは枝にくっついて吸汁します。
数が少ないうちは良いですが、だんだん増えてくると、
株が徐々に弱ってきてしまいます。

いずれも発見したらすぐに捕殺するようにしましょう。

■参考
・ブラックベリーの剪定
・ブラックベリー プランターでの育て方
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